レーザー照射による
タービン部品メンテナンス
自動車・航空・防衛分野など広範に採用される、金属素材へダメージのない独自仕様を持つクリーンレーザーシステムの高出力モデルCL1000を採用することにより、高速クリーニングを実現し、作業効率アップに成功しました。
従来の手作業に比べて、レーザーによるクリーニング工法ではタービン部品の酸化スケール除去は、1/5~1/10程度の作業時間になります。
また、手作業によって出来る偏摩耗の心配もないため、後々のメンテナンスの効率化にも優れた効果を発揮します。
クリーンレーザー社 レーザー機種
CL1000(1000W)を使用
従来工法との比較
Comparative example
従来工法との比較
◉従来の手作業による酸化スケール除去作業
(主蒸気止め弁ボンネット側)
◉レーザー照射による酸化スケール除去作業
(主蒸気止め弁ボンネット側)
従来工法では、タービン主要弁(弁箱側)
1箇所を約4時間、
レーザー照射工法では約20分。
実に1/10への時間短縮に成功しました。
従来の手作業
手作業では偏摩耗が起き、狭隘部にスケールが残留。一定期間後には、偏摩耗部分を水平に戻すために機械加工が不可欠でした。
レーザー照射による作業
レーザー照射による酸化スケール除去では均一にクリーニングでき、狭隘部の残留スケールも除去できるため偏摩耗はなく、機械加工の必要もありません。
レーザー照射により、酸化スケール除去をした部分。
レーザーでは偏摩耗が起きず、
品質が確保され、
機械加工が不要
(機械加工費用と工程が不要)に
なります。
レーザー照射による作業での
安全面への配慮について
当社日本ビームが扱うクリーンレーザーシステムは、高出力で1000Wの性能を持っています。
レーザー光線による障害防止については、基発第03250002号 平成17年(2005年)3月25日に厚生労働省労働基準局長から発信された『レーザー光線による障害の防止対策について』および
JIS C6802『レーザ製品の安全基準』(2018年)に従い、安全対策を実施しています。なお、主要な対策項目は以下の通りです。
- レーザー管理者の選任
- レーザー管理区域の設定
- レーザー機器に関する要求
(レーザー光路、キーコントロール、緊急停止スイッチ等、インターロックシステム等、放出口の表示) - 作業管理・健康管理
(操作位置、光学系調整時の措置、点検・整備、安全教育、健康管理) - その他
(掲示、レーザー機器の高電圧部分の表示、危険物持込禁止、有害ガス・粉塵等への措置等)